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2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/17(Fri) 10:06
投稿者 ひさお
参照先
2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」

  題詠「下駄」
  鑑賞「棘 とげ」
  出題者 さららさん

鑑賞「棘 とげ」

 1.毬のとげに刺され鬼皮、渋皮に苦しむほどに栗ごはん黄金(きん)  たかし

 2.オナモミの実の棘とげはかぎ針でくつつき虫の機能を高む  ひさお

 3.葉隠れの棘にまもらるる青酢橘十(とお)いただくと留守番電話に   ひらら

 4.生やすなら刺よりこんな角がいいな秋のショパンで角パンを買ふ  ウプラ

 5.若い頃棘ある言葉に心病みし今ひ孫に会い吾の宝物 さらら
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/24(Fri) 14:13
投稿者 たかし
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1.毬のとげに刺され鬼皮、渋皮に苦しむほどに栗ごはん黄金(きん)
 批評ありがとうございました。
 ウプラさんにしていただいた改作、
 毬に刺され鬼皮渋皮にいじめられ苦しむほどに栗ごはん黄金
グッドです、いただきます。ありがとう
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/24(Fri) 10:32
投稿者 ひさお
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ウプラさん
 私はパン屋にめったに入らないので、とげのあるパンをイメージす  ることができませんでした。
作者は絶対に食パンではないよと言いたいのがよく分かりました。
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/24(Fri) 10:28
投稿者 ひさお
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2.オナモミの実の棘とげはかぎ針でくつつき虫の機能を高む 
 
みなさん批評ありがとうございました。今頃は野道を歩くと衣服に多くの草の実がくっつきますね。最近はオナモミは少なくなっているそうです。
たかしさんから「で」がよくないと批評されています。
ウプラさんから
 オナモミの実の棘とげのかぎ針はくつつき虫の機能を高む
 と推敲していただきました。これなら問題なしですね。ありがと  
 うございました。
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/24(Fri) 00:32
投稿者 ウプラ
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皆さん、ありがとうございました。
皆さん全員がよってたかって?「食パン」と読んでしまったので(チッ)
以下に変更しようと思います。
「生やすならとげよりこんなツノがいいなパン屋ショパンの角パンを買ふ」
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/24(Fri) 00:20
投稿者 ウプラ
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下駄の歯のごとき前歯でにこにこと微毒吐きたる叔母懐かしき
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/24(Fri) 00:03
投稿者 ウプラ
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1.毬のとげに刺され鬼皮、渋皮に苦しむほどに栗ごはん黄金(きん)  たかし
手間をかけて炊いた栗ご飯の美味しさを色の美しさで喜ぶ。「毬」の意味にはとげが含まれるので「毬に刺され」で大丈夫と思うが・・。あるいは「とげに刺され」。
※とげに刺され鬼皮、渋皮にいじめられ苦しむほどに栗ごはん黄金

 2.オナモミの実の棘とげはかぎ針でくつつき虫の機能を高む  ひさお
「機能を高む」が作者独特の世界。真面目さに可笑し味を感じる。「かぎ針」はまず編み棒をイメージしてしまうので特別のこだわりがないなら、「実の棘とげ」と「かぎ針」を一体にしたほうがすっきりする気がする。
※オナモミの実の棘とげのかぎ針はくつつき虫の機能を高む

 3.葉隠れの棘にまもらるる青酢橘十(とお)いただくと留守番電話に   ひらら
酢橘の描写も留守の庭から酢橘を採っていった親しい間柄も、やわらかく的確に伝わり佳いと思った。一点、「まもらるる」は「守(も)らるる」がもったりせず滑らかでベターか。
※葉隠れの棘に守(も)らるる青酢橘十(とお)いただくと留守番電話に

 4.生やすなら刺よりこんな角がいいな秋のショパンで角パンを買ふ  ウプラ

 5.若い頃棘ある言葉に心病みし今ひ孫に会い吾の宝物 さらら

心を病んだ昔とひ孫まで恵まれた現在の幸福を対比して詠われていると思うが、その対比がやや伝わりにくい。「心病みき」とはっきり一旦切ってみてはどうだろうか。
※若い頃棘ある言葉に心病みき今はひ孫が吾が宝物
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 22:55
投稿者 たかし
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鑑賞「棘 とげ」
 1.毬のとげに刺され鬼皮、渋皮に苦しむほどに栗ごはん黄金(きん)  たかし

 2.オナモミの実の棘とげはかぎ針でくつつき虫の機能を高む  ひさお
「くっつき虫」の方が馴染みがある名。「オナモミ」の名はなかなか出て来ない。
虫メガネで見ると棘の先はかぎのように曲がっている。ああ、これでくっつくのだとわかる。
柔らかいセーターにくっついたりするととても大変だ。
歌はそのオナモミの棘の形状について、また機能について解説している。
今の季節の身近な存在のオナモミ(くっつき虫)を「機能を高む」と、巨大望遠鏡で宇宙の星を観察している博士のような口調で言うところが俗を超越していていい。
第三句の「かぎ針で」の「で」が気になりました。
語順の変更などによってここは滑らかな感じに出来そうに思います。

 3.葉隠れの棘にまもらるる青酢橘十(とお)いただくと留守番電話に  ひらら
「葉隠れ」というと武士の書をふと思いますが、この歌での「葉隠れ」は、単純に葉に隠れている棘の意。
この「葉隠れの青いスダチを10個いただきますよ」と留守電に入れておいた、という歌であります。
スダチの樹があるお家があって、仲のいい知り合いで、勝手に相手の家の酢橘を10個いただきますよ、と言っている(相手が留守であったので)
「棘にまもらるる青酢橘」を「いただく」というところに着目したい。

 4.生やすなら刺よりこんな角がいいな秋のショパンで角パンを買ふ  ウプラ
「角パン」というと角食パンを思います。つまり普通の四角い食パン。
クロワッサンも見ようによっては牛の角のように見えるけれども。
ショパンは店名と思った。パン屋でショパン、洒落ている。
「棘よりこんな角がいいな」の角は、角食パンの角(かど)のことを言っているのではないかと思います。
角(つの)とも読めるけれども角(かど)でもある。やさしい角です。食べられるし。

 5.若い頃棘ある言葉に心病みし今ひ孫に会い吾の宝物  さらら
人の棘のある言葉(悪意を持って言われた言葉)に傷つくことが多かった若い頃。
今は曽孫にも出会えて、善意の言葉に囲まれている。ひ孫は自分の宝物である。
現在の幸福な境遇と比較して昔の日々を思っている。
「若い頃」「棘ある言葉」「心病み」概念的に感じる言葉が多いのではないでしょうか。
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 15:37
投稿者 ひらら
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1.毬のとげに刺され鬼皮、渋皮に苦しむほどに栗ごはん黄金(きん)  たかし
黄金の栗ごはんを賞味するまでの手間の数々を詠み結びの「栗ごはん黄金(きん)」が佳。



 2.オナモミの実の棘とげはかぎ針でくつつき虫の機能を高む  ひさお
オナモミ俗称くつっき虫。この頃の野辺を歩くと勲章のように衣服につく。棘は鈎針、まさにそうだ。

 3.葉隠れの棘にまもらるる青酢橘十(とお)いただくと留守番電話に   ひらら

 4.生やすなら刺よりこんな角がいいな秋のショパンで角パンを買ふ  ウプラ
 ショパンパン屋の店名かな。棘より角より角ありパン、食パンを買う。おいしそう。

 5.若い頃棘ある言葉に心病みし今ひ孫に会い吾の宝物 さらら
若い頃の棘あり言葉、反抗期か子や孫への叱責言葉か。反省させられるが年月が経ち今曾孫に恵まれ幸せである。
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 11:16
投稿者 ひらら
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詠草

 カラコロと背に下駄の音近づきぬ目隠しするは誰の掌   ひらら
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 10:57
投稿者 さらら
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次回のお題  捜す
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 10:55
投稿者 さらら
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 1.毬のとげに刺され鬼皮、渋皮に苦しむほどに栗ごはん黄金(きん)  たかし
とげに刺され 渋皮をむき辛苦の作業の結果 炊きあがる栗ご飯 特別な美味しさ 秋の恵みの幸せを心身に充満されている。
 
2.オナモミの実の棘とげはかぎ針でくつつき虫の機能を高む  ひさお
男性の科学的視点から詠まれたオリジナルな発想に感動しています。
 
3.葉隠れの棘にまもらるる青酢橘十(とお)いただくと留守番電話に   ひらら
作者の青酢橘の語彙は初めて見る 柚子の季節感をとらえての表記だろう。料理上手なひとには足を止めさす重宝な食材なのです。
 
4.生やすなら刺よりこんな角がいいな秋のショパンで角パンを買ふ  ウプラ
何となく心やすらかなとき痛いとげより 秋のパン屋さんで角パン(食パン)のふかふか柔らかいのを買う。
 
5.若い頃棘ある言葉に心病みし今ひ孫に会い吾の宝物    さらら
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 10:29
投稿者 ひさお
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雪道を父つくりたる下駄履きて通学せしはしんどかりしよ  ひさお
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 10:27
投稿者 ひさお
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1.毬のとげに刺され鬼皮、渋皮に苦しむほどに栗ごはん黄金(きん)  たかし
 栗の実を収穫するときの苦労は大変なようだ。その苦労の程度がひどいほど栗ご飯はおいしいのだ。毎年自宅の畑で稔る栗を収穫して食べている人の実感が出ている。
 「栗ごはんは黄金」が効いている。

2.オナモミの実の棘とげはかぎ針でくつつき虫の機能を高む  ひさお

3.葉隠れの棘にまもらるる青酢橘十(とお)いただくと留守番電話に   ひらら
 自宅の畑か庭に酢橘の木があるようだ。酢橘の青い実は葉隠れの棘に守られているので採りにくい。青酢橘を十ケいただきたいと、知人から留守電が入っていた。10ケ採っておかなければならないが、葉隠れの棘に気を付けねばならない。
 この作品の言いたいことがはっきりしないきらいがある。酢橘は葉隠れの棘があるので採るのに苦労するということか、それとも酢橘を10ケも欲しがる知人がいてうれしいと感じているのか。

4.生やすなら刺よりこんな角がいいな秋のショパンで角パンを買ふ  ウプラ
 角(カク)パンのかくを「つの」としゃれてみた。
 ショパンというおしゃれなパン屋さん。しゃれの詰まった作品だ。
5.若い頃棘ある言葉に心病みし今ひ孫に会い吾の宝物 さらら
 若いころ、心ない棘ある言葉を浴びせられ心を病んだことがある。今はかわいいひ孫を相手にしているので、心のなごむ言葉を交わしていて宝物のように思える。
 前半の棘ある言葉に対し、後半の幼いひ孫の心温まる言葉とを対比しているのだろうと推測した。読み過ぎか。
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 09:42
投稿者 さらら
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下駄ばきで授業を受けし森田君名門校出て放送局の幹部    さらら
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Re: 2025.10.23 題詠「下駄」・鑑賞「棘 とげ」
投稿日 : 2025/10/23(Thu) 06:35
投稿者 たかし
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高下駄を履いていたなあ早逝のわが良き友の禎一も幸司も  たかし
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